私が一番好きである画家の藤田嗣治

私は絵画が好きで、有名な画家の作品展が美術展で催されているときは、たいてい行きます。私が好きなのは絵画だけで、同じ美術品でも彫刻には興味がありません。なぜか、心を動かされないのです。心を動かされるのは絵画です。すごい絵画を見たときは心を奪われ、しばらく呆然と見つめています。時間が経つのも忘れて絵画を見つめていると、自然と心が癒されます。今まで、色々な画家の美術展に行きました。その中で、私が一番感動したのが、藤田嗣治展です。藤田嗣治よりも、もっと有名な画家の作品も見てきたのですが、一番感動したのが日本人の藤田嗣治でした。同じ日本人が描いた絵だから感動したのではないと思います。藤田嗣治の絵というのは、日本人が描いたような絵ではないからです。藤田嗣治は、フランスで一番有名な日本人画家です。藤田はパリに住み、絵を描いていたからです。

ほとんどの画家がそうであるように、藤田の絵も最初は売れませんでした。画家というのは、生きているときに評価されるとは限りません。亡くなってから評価される場合も多いです。絵を描いても売れないと、お金がなくて貧しくなります。貧しくて、日々食べるものにも困るようになります。それでも絵を描くのが画家なのです。藤田も、食べるものにも困るほど貧窮していた時期がありました。しかし、藤田の場合は幸運なことに、生きている間に評価が高くなりました。藤田の描いた絵は、高値で買い取られるようになったのです。確かに、藤田の描く絵というのは、非常にインパクトがあります。見るものを引き込むような力強さがあります。それでいて美しいのです。だから売れたのだと思います。藤田嗣治の絵といえば、猫が有名です。自画像もたくさん描いているのですが、たいてい猫が出てきます。おそらく、自分が飼っていた猫でしょう。その猫が、なんともかわいらしいのです。こういった絵を見ると、心がなごみます。猫の絵も好きなのですが、私が一番感動したのは、戦いを描いた、とても大きな絵です。こんなに大きい絵を見たのは初めてでした。この絵を見たとき、私は心を奪われました。

いかに情熱をこめて描いたのかが伝わってきて、この絵にこめられた意味を読み取ろうと、私は真剣に見ました。おそらく、この絵には藤田の戦争を否定する気持ちがこめられているのではないかと思います。画家といえば西洋人のイメージしかなかったのですが、藤田嗣治の絵を見て、考えが変わりました。日本人画家のレベルは、世界的に見てもトップクラスなのだと思いました。

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